同じイスラム教の国であるアラブ首長国連邦のドバイやカタールでは、一部の高級ホテルの中ではお酒が提供されていたり、現地に居住している場合は許可証があれば一部の店舗でアルコールを購入することができます。
では、サウジアラビアはどうなのでしょうか・・・
結論:高級ホテルを含め、一切購入はできない。
結論から言うと、サウジアラビアではお酒の購入は一切できません。
ドバイでは観光客向けのレストランでアルコールの提供があるほか、カタールでは一部の高級ホテルでのみお酒が例外的に飲めると、サッカーワールドカップでも話題になっていましたが、サウジアラビアでは例外なく、一切販売されておりません。
ちなみに市販されているリステリンなどのマウスウォッシュやウエットティッシュなども、アルコールが使用されていないものが販売されています。
結論:持ち込みも一切不可
お酒の持ち込みももちろん不可です。経由国の免税店で購入したものものも不可です。
サウジアラビアでは入国時にすべての手荷物のX線検査が実施されます。
みだりに持ち込もうとすると当局に拘束されることがあるので、絶対に持ち込まないでください。
中身がアルコールでない場合でも、ワインボトルの形をしたものが入っていると、荷物の中身を検査されることもあるようですので、誤解を招かないようにしましょう。
ノンアルコールビールが充実
お酒が一切手に入らない代わりに、ノンアルコールビールは充実しています。
写真はバドワイザーのノンアルコールビール「マスカット味」です。
普通のノンアルコールビールのほか、このように味のついたフレーバーノンアルコールビールが充実しています。ストロベリー味やオレンジ味など、色々な種類がスーパーで販売されているので、ぜひ試してみてください。
将来はアルコールが解禁?
禁酒国サウジ、未来都市でアルコール提供計画企画書や関係筋によると、サウジアラビアの未来都市プロジェクト「ネオム」が来年オープン予定のビーチリゾートで、ワインやカクテル、シャンパンの提供を計画している。
現在サウジアラビアでは未来都市「NEOM(ネオム)」プロジェクトの開発が進んでいますが、この限られたエリアの中でのみ、アルコールが提供されるのではないかと推測されています。
アルコールが提供されることになれば、同国では初の試みとなります。
2030年にはサッカーワールドカップの誘致も噂されているサウジアラビア
イスラム教の戒律とのバランスをどう保っていくのか、今後のサウジアラビアの変化にますます注目が集まります。